2014年06月03日
わが家の朝顔姫が
ことし最後の、朝顔の花が咲いている。
おそらく最後だろう。
日ごとに小さくなりながら、それでも咲きつづけてくれた雪纖瘦。
こんなに遅くまで咲かせてしまって、申しわけないような気持ちもある。だが、花の数をかぞえる朝があるということ。数えてみようとする期待があるということは、ささやかな朝の喜びでもあった。
とっくに夏は終わり、まもなく10月も終わろうとしている。台風もすでに27号と28号が近づいている。その雨が降りつづいている。
台風26号で大きな被害を出した伊豆大島では、島外避難が始まっている。
火山灰でできた地層は、最近のゲリラ豪雨には特に弱いらしい。
そういえば去年は、阿蘇でも大きな被害があった。春にドライブしたばかりのあちこち、外輪山の一角が引っ掻いたように崩されたり、泊まったホテルの前の道路が川のようになっているのを、テレビでみたっけ。
きょうも冷たい雨が降っている。朝顔が飛沫に濡れている。
こんな日は、花も一日中ひらいている。ずっと朝のままなのかもしれない。かわいそうに、朝顔もすでに季節の感覚を失っているのだろう鋼琴搬運。
朝顔が開花したのは7月だ。おととしのブログで紹介した朝顔は、まだ咲いていなかった。眠っていたのだが…
「節電、節電と、蝉の鳴き声よりも騒がしい夏だが、日本の夜空はなおも明るすぎて、天の川も見えない。天変地異、もしかしたら、天の川も氾濫しているのかもしれない。わが家の朝顔姫が、なかなか目覚めようとしないのは、天の川が鎮まるのを待っているのだろうか」。
その朝顔姫と天の川の関係だが、
「朝顔は、もとは大陸から渡来した花らしい。七夕とも関係があり、牽牛(けんご)という渡来名だった。牽牛花とも呼ばれ、牽牛と織姫の連想から、朝顔姫という名前もついた」という。
その朝顔姫がふたたび帰っていこうとしている天の川が、この嵐で氾濫していなければいいのだが。
なんだか、朝顔のことになるとロマンチックになってしまう。なんでやねん。
長かった夏が去っていくからか。もうすぐ長い冬が来るからか關島。
花いちもんめ。小さな花に、弱いこころが揺さぶられている。
Posted by liuzzhixingse at 12:41│Comments(0)
│heriitoo